若ビールって、普段は聞きなれない言葉かもしれません。
もし市販のビールで「若ビール」ってうたっている商品があったら、それは買うべきではないですね。
若ビールとは、ビールの製造途中のもので、まだ炭酸も溶け込んでない状態のものなんです。
今日は澱引きと言って、発酵の過程で生成された沈殿物を取り除く作業をしました。沈殿物を巻き上げないように、別容器に移し替えることで除去していきます。
このときに若ビールが少しだけ取れたので、試飲してみました!
さっそく試飲!
今回のビールは、マウスフィールと柑橘系のフレッシュな香りを目指したものでした。
仕込み時の記事はこちらをご覧ください。
それでは試飲に参ります!
まずは色、見た目。
オレンジ系の色はいい感じです。濁り感を狙ってはいますが、まだ沈殿しきっていないため、評価できないですね。
お次は飲む前の香り。こちらもまだ炭酸が溶け込んでおらず発泡による芳香がないためか、あまり香りはしないようです。
そして、ひと口含んでみると、まろやかな感じの口当たりと少し甘みが残っています。これはオーツ麦を加えた効果が出ているかもしれません!
また柑橘系のフレッシュで青々しい香りを感じます。
いい感じにできてるかも!?
とはいえ、やっぱり若ビール特有の未熟な臭いも残っています。
妻にも飲ませてみましたが、「うーん」という感じでした。
まぁ、確かに自分で作ったという愛情があるから飲めるものかもしれません(^_^;)
この後の発酵工程(貯蔵・熟成)で、未熟臭がなくなっていくそうなので、それに期待したいと思います!
(おまけ)発酵過程・澱引き
今回試飲した若ビールは、仕込みから1週間後の澱引きの作業をした際に、サンプリングしたものでした。
仕込みから1週間後までのウォート(ビールになる途中の液体)の様子を観察していきます。
仕込み当日の夜。
いつもより、発酵開始までの時間が、若干長めでした。
また発酵し始めると、写真のように入道雲のような大きな塊の浮遊物がいくつか形成されました。オーツ麦と米をモルトとして加えたため、若干とろみが出たことにより、このような塊状になったのではと思われます。
仕込み後、2日目の夜。
液面全体に泡立ちが見られ、酵母が活発に活動している様子がうかがえます。
飛びますが、仕込み1週間後の様子。
液面の泡立ちはほとんど消え、酵母の活動が落ち着いたようです。
ウォートの底を見てみると、このような沈殿物が広がっています。
この沈殿物とウォートが長期間触れていると、雑味が残ってしまいますので、別容器に移して沈殿物を取り除くというわけです。
別容器に移し終わった状態です。
移す前は6リットルの梅酒瓶でしたが、今度は 8リットルの梅酒瓶容器に移しいました。そのため、瓶の半分くらいまでの量となっています。
また1週間後にはビール瓶1本1本に小分けする、瓶詰め作業に移れると思います。
自家醸造をする場合はアルコール度数を1%未満としましょう
【国税庁 自家醸造に関するQA】
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